未来の1/fragment






1人の男子生徒が中庭を歩いて、保健室の窓の前で立ち止まった。


窓は開いていて、目の前には夏海の背中らしき後ろ姿が見えた。



「おーい‼︎また授業サボりか⁉︎最近俺より多くない⁇」



その声は…と後ろを振り返ると、丸林が窓枠に肘をついて見下ろしていた。


夏海は何も返事をせず、ただじっと丸林を見つめた。



「なっなんだよ⁉︎冗談だよ冗談‼︎」



笑って誤魔化してみたが、いつもの夏海とどうも反応が違うので、調子が狂う。



「また何かあったのか⁇」


「いいや…ただ嫌な予感がしただけ」



あの事件以来、余計坂尻が気になってしょうがない。気の強い女だけど、こうして弱音を吐く時は少しドキッとしてしまう。