教室に戻った堀澤は自分の席に座り、教科書を見開きにして普段通り授業を受け始めた。
うつ伏せになって寝ていた丸林はふと起き上がり、今何限目かを腕時計で確認し、髪を右手で弄っていると、前方にある席が空いている事に気がついた。
"確かあそこは、坂尻の席だったよな…"
そう思いながらも丸林は、再びうつ伏せになり眠る体制に戻った。
* * *
放課後になり、保健室で寝ていた夏海は目を覚まし、ムクッと起き上がると「はぁ〜」と溜め息をつきながら額に右手を置いた。
あの時の耳鳴りが、いつもよりも激しく聞こえた。
私の身体は、一体何が起こっているのか⁉︎
また何かの前兆だったりするのだろうか…
夏海は膝下で両手を広げ、まじまじと見ながら考え事をしていた。



