未来の1/fragment





坂尻は、自分の事を自ら語ろうとしない。


本人が身の内を話してくれるのを、ただ待つしかない。



今はひたすら憶測だけが脳内に飛び交う。



"勉強のしすぎで睡眠不足なのか⁇"


"それとも、この間の事件が原因なのか?"



もしそうだとしたら、原因は俺だ。


ある意味、あの事件に坂尻は巻き込まれただけで、落ち度などなかった。



教室で襟を掴まれ、鋭い目でじっと睨みを利かす丸林の一言が、未だに心残りである。



『あいつは俺を必要としている、お前じゃない』



丸林は俺の気持ちを見抜いているのか?


それとも何だ、丸林も…