「また、あのめまいがしたのか?」
夏海は軽く頷き、その様子を見た堀澤は、右手を夏海の額に当てた。
「熱はなさそうだな…」
その手を自分の額に当てて、ん〜と言いながら夏海に視線を移した。
「めまいは治ったか?」
「じっとしてたら、少し良くなったみたい」
「立てるか?」
堀澤は右手を出したので、夏海はその手を取ろうとした時だった。堀澤の右手は夏海の二の腕を掴んでゆっくり引き上げられた。
その後、堀澤は近くにいた真弥に声をかけた。
「木下、坂尻が体調悪いみたいだから保健室に連れて行くから、先生来たら言っといて‼︎」
「夏海体調悪いの?後で先生に言っておくから…堀澤、早く保健室に連れて行ってあげて‼︎」
堀澤に肩を支えられながら、夏海は教室を後にした。



