「好きだったから、そうなんでしょ?」
堀澤の背後に立って2人を見ていた夏海が星野に助言する。
星野は一度言葉を詰まらせ、はぁと溜息交じりの深呼吸をして、気持ちに整理をつけた。
「そう、私は堀澤くんが好きだった。勉強している時も、バレーしている時も、私に話しかけてくれる時も。優しくて逞しい姿に憧れていたのかもしれない。でもそれは…今日でおしまいね」
星野は、やっと堀澤に長年の想いを告げ、ホッとしていた。
「そろそろ、いいか星野⁉︎」
教室の端で話を聞いていた担任の西岡が、星野を呼んだ。
星野が後ろを振り返り、夏海に向かって話す。
「坂尻さん…今まであなたに悪いことしてた、ごめんなさい」
そう詫びを入れて、西岡先生が星野を連れて教室を出て行く姿を夏海達は見届けた。



