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翌日、夏海はいつものように学校に登校し、教室に入ろうとした途端、入り口で足を止めた。
「ねぇ、何があったの?」
入り口に立っていたクラスメイトは、そっと夏海を教室の中に誘導し、その場にいた真弥とさやかが夏海に手招きをした。
「見てこれ!」
教室の後ろにある個人のロッカーの鍵が壊され、荷物が全部床に落とされていた。持ち物には、『坂尻夏海』と書いてある。
「段々酷くなってきたね、どうしてこんなことするんだろう…」
さやかがぼそっと呟き、夏海は床にしゃがみ込み、持ち物を拾い始め、ロッカーに戻した。
ロッカーを閉めたところで、丸林が自分の席から歩いて夏海の目の前に立ち、じっと目を見つめた。



