「軽い怪我で済んでよかった。はい、もう大丈夫‼︎」
傷の手当てが済み、保健師の先生はその場から立ち上がり、薬品を薬品棚に仕舞いながら、4人に話しかける。
「坂尻さん、本当に身に覚えはないの?もしかして、男関係じゃない?好き嫌いは別として、自分では気づかないうちに、嫉妬されていることもあるから。何が原因で嫉妬されてるのかは分からないけど」
そう言い放つ保健師の先生は洞察力と推理力が凄まじく、やはり私達よりも10歳ほど上と言うこともあり、人生経験が豊富なんだなと痛感した。
「女の子は怖いわよ、危機感を覚えるわね」
腕を組み、真剣な目で保健師の先生は夏海を見つめた。
「まず、犯人が分からないと…」
「あぁ、それならもうトラップを仕込んでおいたから」
「夏海、いつの間にそんなことしてたの?」
真弥とさやか、堀澤に向かって夏海は不敵な笑みを浮かべた。



