未来の1/fragment






保健室までの道中、さやかを支えながら歩く夏海達は、体育館の前を通りかかった。


水飲み場で休憩していた堀澤が、目の前を素通りする3人の異変に気付き、その足で歩み寄って来た。



「坂尻、小嶋に何かあった⁇」


「ちょっと怪我しちゃって…」


「先生に言ってこようか」


「うん、お願い」



堀澤は先に保健室や職員室へと先回りした。


保健室で保健師の先生に傷の手当てをしてもらっている間、夏海と真弥は頭を抱えて考え事をしていた。



「最近、妙な事が頻繁に起こるよね。夏海、何か心当たりはない?」


「いや、全くないわ」



あっさり答える夏海に対し、真弥は「そうだよね」と一度深い溜息をついた。