保健室までの道中、さやかを支えながら歩く夏海達は、体育館の前を通りかかった。
水飲み場で休憩していた堀澤が、目の前を素通りする3人の異変に気付き、その足で歩み寄って来た。
「坂尻、小嶋に何かあった⁇」
「ちょっと怪我しちゃって…」
「先生に言ってこようか」
「うん、お願い」
堀澤は先に保健室や職員室へと先回りした。
保健室で保健師の先生に傷の手当てをしてもらっている間、夏海と真弥は頭を抱えて考え事をしていた。
「最近、妙な事が頻繁に起こるよね。夏海、何か心当たりはない?」
「いや、全くないわ」
あっさり答える夏海に対し、真弥は「そうだよね」と一度深い溜息をついた。



