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堀澤と別れ、星野の目の前を走り去る堀澤は、前を歩く1人の女子生徒の前に現れ、何かを話しながら一緒に並んで歩き出した。
堀澤が声を掛けて隣に並んで歩いている女子は、夏海だった。
「また坂尻さん…」
星野は親指を唇に当てて、遠くから夏海に鋭い視線を送っていた。
「どうにかしないと…」
何かを考え始め、思いついた瞬間口元の口角を上げニヤッと笑った。
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夏海と堀澤はバスに乗り、最寄りのバス停で降りると、普段ならここで別れるはずなのだが、堀澤は夏海の前を歩き出した。
「家の近くまで送るよ」
「いいよ、そんなことしなくて。遠回りになるでしょ⁉︎」
「コンビニに寄りたいから、そのついでだよ」
そう言って前を歩く堀澤に追いつこうと、小走りで走り堀澤の隣に並ぶ夏海だった。



