未来の1/fragment






「練習終わったの?」


「おぅ、いつも通りに。それより坂尻は、体調は良くなったのか?」


「うん、もう大丈夫」



夏海がほんの少しだけ微笑んだのを、堀澤は見逃さなかった。堀澤は小さく咳払いをして前を向いた。



「ならいいけど…」


「ん?何?」


「いや、何でもない‼︎」



何か言いたげそうな堀澤の横腹を、夏海は肘でツンツンと突いた。



「あんまりしつこく聞くなって!」



久々に見た夏海の笑顔に、堀澤は少し安心していた。


ここ最近、体調が良くないように見え、今まで坂尻にか弱いイメージが全く無かったからこそ、早く普段通りの坂尻に戻って欲しいと心の中で願うのだった。