昇降口を一緒に出た堀澤と星野は、並んで歩き始めた。
「ねぇ、堀澤くん⁉︎」
星野は堀澤に声を掛けたが、返事が聞こえない。堀澤を見上げた星野は、真っ直ぐ向いている堀澤の目線の先を辿る。
すると堀澤の目線の先には、校門へ歩く夏海らしき人の後ろ姿が見えた。
堀澤は隣にいる星野に声を掛ける。
「じゃーな星野、気をつけて帰れよ‼︎」
そう言って走って去って行く堀澤を見た星野は思わず「えっちょっと⁉︎」と声を漏らす。
✳︎ ✳︎ ✳︎
一方、夏海は保健室を後にし、バス停まで歩いて向かっていた。
すると後ろからバタバタと走って来る足音が聞こえ、目の前に誰かが回り込んで来た。
「よっ!」
目の前にいきなり現れたのは堀澤だった。



