未来の1/fragment





二階で見ている女子生徒達は、堀澤がこちらの方に視線を向けた事で口論していた。



「堀澤くん、今こっち見てたよね?」


「うん。あれは絶対私を見てた‼︎」


「いやいや、私だった‼︎」



2人が言い合いをしていると、隣で並んで見ていた女子生徒が手すりに両腕を乗せて、バレーコートを見下ろしながら一言呟く。



「どちらも違うと思うけどね」



言い合いをしていた女子生徒2人は、隣にいる女子生徒に言われた一言が胸に突き刺さったようで、言葉を失いその場が静かになった。



一方、コートに立っている堀澤は違う事を考えていた。



「まぁ、居るわけないよな…」



深く溜め息を一度ついて、相手チームのサーバーがサーブ前に、ボールを床に強く数回叩きつけていた。