あの性格が災いを呼んでいるに違いない…
「誰かに狙われてるな…」
丸林は足を止め、後ろを振り向き校舎を見上げた。
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一方、体育館ではバレー部が試合前の練習試合をしていた。
体育館の二階には、柵につかまり上からバレー部の練習を立ち見する女子生徒数人がいた。
大体の女子生徒が体育館に来る目的は、堀澤が練習している姿を見る為に集まっている。
堀澤のサーブやスパイクが相手コートに決まる毎に、黄色い声援が飛んでくる。
「この間の試合から、お前を見に来る女子が増えた気がするな」
すれ違い様にチームメイトに肩を叩かれ、特に返事をしない堀澤だったが、ふと黄色い声援が聞こえる二階へ顔を見上げると、案の定『キャー‼︎』という声が聞こえた。
堀澤はボールを手の中で回して、コートの方に身体の向きを変えた。



