未来の1/fragment





夏海はじわじわと視界のピントが合ってきた。


髪は茶髪で制服のネクタイはしてないは、ベストからシャツが出てる。完全に制服を着崩しているのは…あいつしか考えられない。



「はーあ」と深い溜息をつく夏海に、丸林は舌打ちをした。



「その溜息はどういう意味だ⁉︎」


「何もないわよ」



夏海は布団に深く潜り込んだ。


丸林は座っていたベッドから立ち上がり、その場から離れようとした時だった。



「あんたも大変そうだね、家族の事」



足を止めた丸林は夏海の方に振り向き、布団からひょっこり顔を出す夏海と目が合った。



「俺の事はいいんだ、自分の事だけ考えてろ‼︎」



丸林は素っ気なく返事をした。