✳︎ ✳︎ ✳︎
1人の男子生徒が廊下を歩いて、ガラガラと扉を開ける。
上を見上げると、【保健室】と書いてある。
そっと保健室に入ると、保健師の先生がいないことを確認して、ベッドの方へ歩み寄るがカーテン越しに人影が見え、一度足を止めた。
「俺が寝ようとした時、必ずお前がいるよな…」
両手をズボンのポケットに入れて寝ている夏海の前に立っているのは、丸林だった。
丸林は隣のベッドに座り、スヤスヤと寝ている夏海の寝顔をじっと見ていた。
「それにしても、よく寝てるな」
そっと近付き、夏海の髪を右手の人差し指で耳にそっとかけた。
「俺、何やってんだろ…」
触られて耳が痒くなったのか、「う〜‼︎」と唸り声を出す夏海に一瞬起きたのかと思い、丸林はソワソワし出す。



