この状況に気づく事なく一限を休み教室に入って来た丸林は、自分の席に座り、机の上でうつ伏せの状態で寝始めた。
丸林が教室に遅れて入って来たのを見ていた堀澤は、離れた席から声を掛ける。
「おい、丸林‼︎授業にちゃんと出ろよ。遅れずに来れないのか?」
堀澤の忠告を聞こえているのか聞こえてないのか定かではないが、丸林は目を瞑ったまま。
そんな丸林を見て堀澤は深い溜息をつく。
一方、堀澤の席の近くに座るクラスメイトの男子数名が、噂話を始めた。
「今日の朝のニュース見たか?明宝から全国一位の人が出たらしいぞ‼︎」
「俺も見たよ」
「明宝とうちの学校はバチバチだから、課外授業と宿題が増えそうだな…」
男子1人が指で合図をして、身を近づけ合い、小さな声で内緒話をする。



