そこへ体操着を着た堀澤が、教室へ入ろうとした途端、夏海と丸林が2人でいる姿を見て、思わず教室の入り口で足を止めた。
「お前ら、何やってんだ‼︎授業始まるぞ…」
夏海と丸林は、教室のドアの前で立っている堀澤に気付き、丸林は慌てて掴んでいた夏海の腕を離した。
少し顔が赤い夏海を見た堀澤は2人のそばに駆け寄る。
「何で泣いてんだ?丸林…お前、坂尻に何かしたのか⁇」
「はぁ⁇俺は何もしてねぇよ」
「じゃあ何で…」
心配そうに夏海を見つめる堀澤は夏海の肩を組み、その場から立ち去ろうとする。
「坂尻、行くぞ」
堀澤がいつになく声が低いトーンで夏海に声をかける。
丸林はただ2人が教室を出て行くその後ろ姿を静かに見ながら、小さく舌打ちをした。



