「おーい、保健委員。」 私達に背を向けて、黙々と作業をする男の子に話しかける。 あの後ろ姿って……。 彼は振り向いて私たちのほうを向いた。 「このこ治療してあげて。」 先生が私の背中を優しく前に押す。 その彼と私の目が合う。 私のけがを見て、驚いたように「そこ座ってください。」と言う。 もちろん、その彼とは高原のこと。 「染みますよ。」 高原は膝に消毒をつける。 痛くて、思わず顔をゆがめた。