「あと少しで、二組ともアンカーにバトンが渡ります!!」
放送部の放送と同じブロックの声援や敵ブロックの声援も聞こえる。
変わらず、敵の走者との距離は均等を保ったまま。
あと十メートルくらいのところで、隣から強い衝撃を感じた。
その後にすぐ膝と手のひらに痛みが走った。
自分がこけたことを一瞬で理解する。
「おーっと、ここで相手の選手と衝突してこけました。」
なぜか放送がよく聞こえる。
意外にも冷静に頭が働く。
膝と手のひらが痛いけど立ち上がって、再び走り出した。
隣にいた敵の走者が前を走っている。
急いで走るけど、並べずにバトンが渡した。

