「えっ!?なんでここにいるの?」


「なんでって言われても‥‥一さんが学校から出るのが見えて追いかけてきたんですけど」


「そ、そっか‥‥」



私はそう返事をして、また歩き出すと中村くんも隣に並んで歩き出した


「一さん、僕の話聞いてくれますか?」


中村くんは、やけに真面目な顔で言ってきた


「‥‥なに?」


「僕水瀬さんと‥‥デートする約束をしたんです」


えっ‥‥?


「そこで僕、告白しようかと思って‥‥」


コクハク‥‥?


私は歩いていた足を止めた


中村くんも同じように数歩先で立ち止まった


「それ、ほんとに?」


「は、はい‥‥」



いつまで私は夢を見ていたのだろう。


この関係がいつまでも続くと思っていた


でも、いつかは終わってしまうものなんだ



「そっか!頑張って!」



私は満面の笑みでそう言った