うーん‥‥この状況‥‥どうしよう‥‥。
私に何とかする力なんてないし‥‥
中村くんはずっと黙ってるし‥‥。
「あの‥‥僕‥‥」
「中村くん、無理しなくていいからね。」
「え‥‥」
「中村くんが、香織ちゃんと付き合ってるの知ってるし、だから、無理に返事はしなくていいよ。」
その瞬間、暖かいものに包まれた。
それが、中村くんに抱きしめられているとわかったのは数秒たってからだった。
「僕‥‥ヘタレだし‥‥。
一さんがいなかったらこんなふうになれなかったし‥‥。
水瀬さんの事好きって言ってたのに、いざとなって付き合ったら、何か違くて‥‥。
それは、いつの間にか一さんが隣にいることが当たり前のようになっていて‥‥。
僕は‥‥僕が好きなのは‥‥一さんです。」
は‥‥?
今‥‥私のこと好きって‥‥
すると私を包んでいた温もりが離れた。

