12月25日 クリスマス


ピーンポーン


「とーもーちゃん!遊びましょ!」


午後5時ぴったりに私は友ちゃんの家のチャイムを鳴らした。


「なんで‥‥あんたがここにいるのよ」


ドアを開けた瞬間の第一声がこれだ。


「一人が寂しいから来ちゃった」


「はぁ‥‥」


友ちゃんは嫌そうにしながらも家に入れてくれた。


その理由は私の手に持っているケーキのおかげだろう。


「で、何の用?」


「何の用って言われても‥‥」


「あんたが私の家に来るときは基本的なんか悩んでる時でしょ。」


私は友ちゃんが注いでくれた紅茶を一口飲んだ。


「あのね‥‥一応心の整理がちゃんとできたから友ちゃんに言おうと思って。」


私はそう言うと、中村くんとの間にあった出来事をすべて話した。