「本当に水瀬の事が好きなんだよな?」


「‥‥うん」



何故か好きだと言えなかった。


ただ、頷くことしか出来なかった


「わかった。」


天王寺はそれだけ言うと屋上を出ていった



教室に戻ると水瀬さんが僕の方に駆け寄って来た。


「中村くんっ!どこ行ってたの?」


「別に‥‥」


「2人とも朝っぱらから見せつけんなよー!」


クラスの男子が僕達を冷やかしてくる


僕達が付き合い始めたという事は他のクラスにも広まっていた


一さんはこの事を知っているのかな‥‥


チラッと一さんの方を見ると、一さんは天王寺と高橋さんとで話しをしていた。