一さんが怪我をした日


水瀬さんに告白された。


嬉しい筈なのになんとも言えないきもちになった


僕の頭には一さんが天王寺にお姫様だっこされている光景が流れていた


それでも僕は水瀬さんと付き合う事にした。


これでいいんだと思っていた。


付き合い始めた次の日には何故かみんな僕と水瀬さんが付き合っている事を知っていた


「おめでとー!」


「やっぱそうだよなー!水瀬可愛いもんな!」


教室に入るとそんな言葉を投げ掛けられた



「中村、ちょっといいか?」


僕が席に着くと天王寺が僕を呼んだ


なんだろ‥‥


連れていかれたのは屋上だった



「あのさ、お前水瀬と付き合ってんの?」


「‥‥うん、そうだよ」



僕は少し躊躇いがちにそう言った