友ちゃんに悪いことしちゃったな‥‥
ちゃんと明日謝らなきゃ‥‥
私が1人ぼんやりとそう思っていると教室のドアが開いた
「中村くん‥‥」
教室に入ってきたのは中村くんだった
なんて私は運が悪いのだろう
「一さん‥‥何してるんですか?」
「別に‥‥」
返事が素っ気なくなってしまう
「‥‥顔色悪いですけど‥‥大丈夫ですか?」
「大丈夫だから‥‥」
「午後の授業いなかったですけど、何かあったんですか?」
「うるさいな‥‥!」
なんで‥‥そんなに私のこと聞いてくるの‥‥
やめてよ‥‥
「本当にうざい!私が何しようが中村くんに関係なくない!?」
ちがう‥‥そんな風に思ってない‥‥
「なに、香織ちゃんと付き合えたからって調子乗ってんの?」
何言ってんだ私‥‥
こんなのただの八つ当たりじゃん。
「そんなこと‥‥!」
「前々から思ってたんだよね、少しカッコ良くなったからってさ、なんでもいいと思ってんの?
カッコ良くなったのだって、香織ちゃんと付き合えたのだって全部私のおかげじゃん!
あんたの事見てるとムカつくんだよ!」
何言ってんだ私‥‥黙って、もう黙って
それでも私の口はどんどん思っても居ないことを言っていく