「うわぁー、俺二度も振られてちょー恥ずかしい‥‥ でもさ、俺‥‥好きな人には幸せになってもらいたいんだよ。もう一回考え直してみてよ」 「‥‥うん」 「じゃあ、俺はちょっと先生探してくるから」 時雨くんはそう言って保健室を出ていった。 私は‥‥何か間違った事をしていたのだろうか‥‥ どこで私は、道を踏み間違えてしまったのだろう‥‥ 1人取り残された保健室はとても静かで、窓に叩きつけられる雨の音だけが鳴り響いていた。