「よもちゃん、あいつとどういう関係?」
うぎゃ~!!
と、悲鳴を上げたらどうしてくれるんですか!
さりげなく後ろに立っている雷斗くんは、かなりご立腹のようです。
しかもよもちゃんって言った!!
「…」
約束破るなんてひどいのです。雷斗くんはしばらく無視の刑です。
とりあえず本当の席に戻って、先生から借りた本を読み返しましょう。今日返すお約束なのです。
「晴野さん?」
む、雷斗くんしぶといですね。ですが、あなたのことは私の視界に入っていないのです!!
「…はぁ、何かあったら言ってよ」
雷斗くんはため息をついて、どこかへ行ってしまいした。ふぅ、やっと窮地を脱しました。


