その時、チャイムと同時に公庄先生登場。はう、神様が降臨なさった。
公庄先生は生徒指導で学校1怖い先生です。でも、実際はお菓子を分けてくれる優しい先生なのですよ。
公庄先生はちらりと私を見ると、右の人差し指でとんとんと2回教壇を叩きました。
授業後、職員室ですね。分かりました。頷くと、先生は何事もなかったかのように授業を始めました。
…あれ、先生がこっちを見ているような。いえ、正確には私の隣と後ろ…?
まだやってたんですか。雷斗くんも神野くんも先生に気づいた様子もなくバチバチしています。
「大宮、神野、授業受ける気ないなら教室でなさい!」
「…受ける」
「ッチ」
雷斗くんは結構素直に引き下がりましたね。
で、なんで私の後ろの席に座っているんですか?私の本当の後ろの子はおずおずとその後ろの空いている席に座りました。
神野くんは舌打ちして頬杖をついて一応授業を受ける気のようです。
先生は呆れたように肩をすくめて授業を始めました。


