「晴野さん、神野と仲良しなの?」
いきなり背後からの声!
振り返れば笑っているのに笑っていない雷斗くんの姿がありました。
ひぇ~、置いて行って逃げたことまだ怒っているんですか!
でも、その視線は私にではなく、お隣の神野くんに向けられていますね。
そしてクラスメイトの女子からの視線が痛いですよ~!雷斗くんどっか行ってください!
「大宮には関係ないだろ」
「いつもクラスの女子睨みつけて、男子にさえほとんど口きかない神野が晴野さんに話しかけているから、何かあったのかなって思っただけだけど?」
あのぅ、なんで火花散っているんですかねぇ。他でやっていただきたいものです。私の静かなスクールライフが壊されたら2人のせいですね。非常に迷惑です。
「机までくっつけて何してんのさ」
「教科書忘れたんだよ」
「全部?授業でる気ないんだろ?無理に教室いなくてもいいんじゃないのか?」
「てめぇに関係ねぇって言ってんだよ」
「俺は、気になるって言ったんだよ」
バチバチ火花は加速していきます。
ひぇ~、どっちも迷惑ですからどっか行ってくださいよ!!


