「雷斗、一緒に戻ってください」
「げぇ」
雷斗くんも一緒に戻るんですね。一緒に教室まで行きたくないですね。
「雷斗くん、先に行きます」
「え、別に一緒に戻ろうよ」
「嫌です。女子の視線が痛いです」
「俺が守るから」
「携帯小説のようなセリフありがとうございます。ではお先に」
「よもちゃん話聞いてる?」
朔夜さんにペコッと頭を下げて屋上から退出です。
雷斗くんが追っかけて来る前に出来るだけ先に行きましょう。
またまた人気のなさそうな階段から下に降りて行って、教室にたどり着きました。
ふぅ、一仕事終えた。
「きゃぁああ!!」
廊下より黄色い歓声。と同時に雷斗くん登場。
若干睨まれた気がしましたが気のせいでしょう。


