気にはなりましたが、ここに居たらダメだと教室に戻りました。

 教室には3分の2ほどの生徒。
 もちろん、ケンカの再発防止のため、非常勤の先生が付いています。

 授業がない分の補講として出されたプリントをひたすら解くだけ。
 自分の席に戻り、ただ、回答を埋めることに集中しました。

 その後、教室に戻ってきた神野くんは、私の前を通るときに心配するなという様に軽く頭を叩きました。
 表情を見る限り、そんなに酷い処分は下らなかったのかなと思いました。

 その日、1日かけて行われたケンカの中心への事情聴取。

 後日、改めて発表された処分は、カッターナイフで私を攻撃しようとした女子生徒へは退学処分と、本人の反省の色がないことから警察へ通報となりました。

 はじめの7人へは1か月の自宅謹慎と2か月の更生指導。

 また、野次馬からのケンカへ参加した人たちへは1か月の更生指導が言い渡されました。