「とにかく、加害生徒にも話を聞きましょう。晴野さん、ありがとう」 「…あの」 「晴野、退室しなさい」 「…はい、失礼しました」 公庄先生はこれ以上、私の立場が悪くなることを恐れて部屋を出した。 分かってる。でも、このまま神野くんにも重い罰が下ったらどうしよう…。 部屋を出てからもその場から動けない。 何でこんなに無力なの?情報屋なのに、うまく扱えなかった…。