ですが、切った物は元に戻りません。

 そこは潔く諦めるしかないんだよ、蓬!
 と、自分を励ましてとにかく学校に向かいます。

 …歩くスピードが早いですって?
 そんなこと気にしている場合ではないんです。

 とにかく、一刻も早く顔を隠すために私はうつ伏せになりたいんです!

 そんなわけで学校までの道を走るようにして進みました。

 そのせいで視線が更に突き刺さったのだと気づいたのは、学校に着いてからでした。