プールサイド ラプソディ

あ…


『ちょ、ちょっと待てよ!!』


俺は大樹の後を追いながら叫んだ。
そして肩をガシッと掴むと、校舎に向かう大樹を引き止めた。


『別に帰るなんて言ってないだろ!』


俺は背を向けたままの大樹に向かって声を荒げた。


するとふうっとひとつ息を吐いた大樹は、


『じゃあ、言うのか?』


訊ねかけてきた。