プールサイド ラプソディ

『ひゃっ!!』


不意打ちをくらった夏実は、まわしていた腕をパッと離した。


そして俺を見下ろしながら、


『もう!』


ぷぅっと頬を膨らませた。


かわいい…


俺はそんな夏美を見つめながらクスっと微笑んだ。


そして抱きしめたまま片手だけを伸ばすと、濡れた、その柔らかい髪に触れた。