プールサイド ラプソディ

『あっ、そういえば。なぁ、夏実…』


『ん?』


『俺、お前の彼氏でいいの?』


俺は首を傾げながら夏美を見上げた。


すると夏実は悪戯に微笑みながら、


『えぇ~、ど~しょっかなぁ~?』


目線を上へと向けた。


『なんだよそれっ!』


ムッとした俺は少しだけ声を荒げた。


するとビシっと俺の目の前に人差し指を立てた夏美は、


『だって…陸人、泳げないじゃんっ!!』


かなり痛いとこを突いてきた。