プールサイド ラプソディ

『2回目…』


『えっ?』


『だから、陸人にキスされるの2回目だって言ってんの!!』


口を尖らせた夏美は、ぷいと顔をそらした。


そして俺はというと、そんな夏実を見つめながら大きく目を見開いた。


『お前、なんで…』


俺は頬を引き吊らせながら呟いた。


すると夏美は、


『だって陸人、あの日…去年の夏だよ。プールサイドで寝てたあたしにキス…したでしょ?』


頬を赤く染めながらチラっと視線を泳がせた。