プールサイド ラプソディ

『夏実…?』


俺は夏実の顔を覗き込んだ。


しかし夏実は顔を横に振るだけで、


俺と視線を合わせようとはせず、そのまま俯いてしまった。


『夏実。』


俺はもう一度名前を呼んだ。


すると夏実はビクっと肩を震わせて…


瞬間、俺はぎゅっと夏美を抱きしめた。


そしてそのまま顔を埋めると、


『俺、お前のこと…好き。』


はにかみながら呟いた。