プールサイド ラプソディ

『やっぱり…』


背中越しに呟かれた声は少しだけトーンが低くて、


俺は首だけを後ろに向けた。


すると、


『うわぁ~!お前、耳まで真っ赤じゃん!!』


『見ないでよっ、バカ陸人!!』


俺の背中に顔を埋めた夏実は、さらにギュッと抱きついてきた。