プールサイド ラプソディ

『あたしに話があるんでしょ?』


『へ?』


俺は夏実の手を取りながら目を見開いた…。


『だ~か~らっ、大樹くんに聞いたの。陸人が呼んでる、って。』


あぁ、大樹に…
って、なんだそりゃ!俺はアイツにそんなこと頼んでねぇぞっ!!


ほんと、余計なことばっかしやがって…


俺は俯きながらチッと舌打ちした。


瞬間、


『でっ、話って何?』


『なに?って…お前…ぎゃあ~!!』


バシャーンっ!!


『あたしも入っちゃったっ、へへっ!』


俺の後に続くかのように、夏実までもがプールへとダイブしてきた。