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実は私の学校、
少し派手な子が多くいた。

チャラチャラした男の子に、
チャラチャラした女の子。

私はそういう人たちが少し怖くて、
苦手だった。


…最初は、リョウタだって。。


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リョウタは、女子から
かっこい!!!と、人気があった。
サッカーも上手くて、イケメン。
しかし、私はどうしても好きになれなかった。
だって、彼女がたくさん変わっていたから。

同級生、年上、年下。
学年問わず、何度も変わっていた。
苦手、というより 嫌い、のほうが
当てはまっているかもしれない。

「あんなやつの、どこがいいんだか…」


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今日は、私の親友ミナミの
英語検定の日だ。
ミナミはすごく緊張していたので、
小包になっているチョコの袋に

『英検がんばってね!☆
ミナミ大好き♡ リカより。』

とメッセージを書いて、お昼休みに渡した。

「リカぁ…ありがとうーー!!!
これ今日のお守りにする!!!!
私もリカが 大好きーーー!!!」

「喜んでくれたみたいでよかった♪
がんばってね!!☆」

ミナミ、受かるといいな…。


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掃除の時間。
私が廊下の掃除をしていると、
ミナミが走ってきた。

「リカーリカー!!」

「んー?なんかあった?」

「リカ、ちょっときて!!!」

「えっ、どこに?!」

「リョウタのところ!!」

ミナミはリョウタとは中学校からの仲で、
すごく仲がいい。
それに、ミナミとリョウタは今同じクラス。
私は、隣の隣のクラス。

(リョウタのところ…?私リョウタ嫌いなのに…やだなぁ、なんだろう。)

「リョウター!リカ連れてきたよ!」

「ちょっ、お前っ…!!!
なんで本当に連れてくるんだよ!!」

ど、どういうこと…何が起きてるの…

「リカ、あのね、リカがお昼休みにくれたお守りあるでしょ?
あれをね、リョウタに見せたの!!
そしたら、
リカっていいやつなんだね、話してみたいな、連れてきてよ
ってリョウタに言われたの!!」

「お前……」

リョウタからのお願いだったんだ…

「あ、えっと、リカです…。」

「あっ、リョウタっす。いつもみなみからリカの話は聞いてるよ笑」

「え、ちょっとミナミー!変なこと話してないでしょうね???」

「え?うーん、まぁ、ね。笑」

「ちょっとー!!」

私たちはしばらく3人で話していた。

(リョウタって、もっとチャラチャラしてるのかと思ってたけど…
話したら面白いし、結構いいやつかも…)



この日が、
私とリョウタの大事な日となった。