LOVErefrain

『…伊織、学校行こ?部活もあるし、なんか瞬ちゃんと律くんに会いたい気分!』





私はそう言って、強引に反対側の電車に乗った。





『だってさ、限られてる時間なら好きな人といれた方が幸せじゃない?』





『…柑奈。』






『もちろん、伊織も私の好きな人だよ?』






私たちが学校についたのは、昼休みの時間。
みんなガヤガヤしていて、遅れて入ってくる私たちに気づく人はいない。






『……あ、伊織と柑奈。』






『あ、ほんとだ〜。』






瞬ちゃんと律くんが駆け寄ってきた。




瞬ちゃんと律くんは、仲良しらしく、いつも一緒にいる。






『何やってたんだよー。』






『…秘密。』






『なんだよそれ!教えろよ、伊織〜。』






『くすぐったいよ、瞬。』








それを見て笑う。







『で、何してたの?おバカさん。』





『お、おバカさんじゃないよ!…ちょっと話が弾んで、駅通り過ぎちゃったの。』





『…完全におバカさんじゃん。』






ぷはっ、と吹き出す律くんは、優しくて。
泣きたくなった。