その時はあの目が痛くなるようなカツラは付けておらず地毛なのであろう、黒髪でメガネを付けていました。

「こんにちわっ」

この時のあたしは、すごく冷めた目していたと思います。会いたくなかったから…

「俺今日はなっちーとガイド(メイドさんが私服でお店の外に遊びに行くこと。)行くぜ!!」

あたしは、正直行きたくありませんでした。くーちゃんは明らかにあたしに好意を持っていて、そして何も知らないくーちゃんはキラキラした笑顔でこちらを見ていました。

「ほんとにぃ??夏輝うれしいなぁっ」

まぁ…仕事上笑顔を振りまかなければいけない仕事でしたのであたしも断ることが出来ず2時間のコースでガイドに行くことになりました。

「やっぱなっちー可愛いな!なでなでしたくなる!!」

などと言ってあたしの頭を撫でてくるくーちゃんにあたしはそれを振り払える事も出来ずにいました。

「ほんと??めっちゃうれしいなぁ。照れるけど…」

たわいのない話をしながら2時間という時間はあっという間でした。そして、そのままあたしはあがることになりました。

「俺、近くのコンビニで待ってるから!!!!来てくれ!」

「わかった。待っててねっ?」

と、返してしまい、コンビニに行く羽目に…なんでこの人はあたしにこんなにも固執するんだろうと思いながら着替えて近くのコンビニに入りました。

本当はお客さんと外で会うのは禁止でしたが、もう、LI◯Eを交換してる時点でアウトか…と思い諦めて、大人しく従うことにしました。

「よっ!ちょっと俺とデートしてから帰らねぇか??ゲーセンとか!!」

「ゲーセン??いいねぇ!最近行ってなかったから!すごい行きたいな!」

あたしはすぐ帰るつもりでしたが、キラキラした笑顔で言われると断ることも出来ず、そのままゲーセンなどに行き遊んでから家に送ってもらうことにしました。