君を好きになっちゃったんだ。

「美鈴、あたしやっぱり他行くね」




「え?桜…?」




目の前の光景をこれ以上見ていたくなくて、美鈴にそう言って教室を出る。




他に行きたい場所はないし、できるなら晴の仕事ぶりも見ていたかった。




だけど無理だよ。




あんなの、見ていられるわけがないでしょ?




嘘までつかれて、挙げ句の果てに目の前で女の子とイチャイチャされて。




いや、女の子とイチャイチャするのはあたしが口出しできるようなことじゃないんだけど…





それでもやっぱり嫌で、見ていたくなかった。




やめて…欲しかった。




「桜!!待ってよ、桜!!」




後ろを振り向くと息を切らしながらあたしの腕を掴む美鈴。




「歩くの早すぎだよ〜」




美鈴は息を整えてそう言うけど、なんで?




「…カフェはいいの?」




行きたかったんだよね、カフェ。