君を好きになっちゃったんだ。

「あ、桜ちゃんじゃーん!!」




あたしの気持ちも知らずに悪びれた様子もなく言う晴。




それは、嘘ついたことをなんとも思ってないと感じさせるには十分だった。




もしかして、なんとも思ってない、じゃなくて言ったことすら覚えてない、とか?




あはは…




なにそれ…悲しすぎるでしょ…




「桜ちゃーん?」




晴が体ごとこっちに向いたおかげで気づいたことがある。




後ろ姿だと制服とあまり変わらないから気づかなかったけど晴、このクラスの衣装着てる。




なんだ、思いっきり仕事してるじゃん。




ここ、晴がいるから人気だったんだね。




二年四組って先に見ておけば良かった…




あ、でも…嘘つかれてたんだから、クラス知ってても晴がいるなんて思うわけないか…




…なんであたしはこんなに泣きそうなんだろう。




泣きたくて泣きたくて仕方がない。




…でも無理やりでいいから、笑わなきゃ。




じゃないと晴に勘づかれてしまう。




笑え、あたし。