君を好きになっちゃったんだ。

順番が回ってきて教室に足を踏み入れると、女の子に囲まれた人がいた。




後ろ姿しか見えないから誰なのか分からないけど、髪型からして男子だと思う。




あの姿の感じ、どこかで見たような…




分からないなぁ。




うーん。




「桜?どうかしたの?」




カタマリの方に目を向けて頭を捻っていたあたしに美鈴が声をかける。




「なんでもないよ」




…あの人、なんか気になるけど、そんなに知りたいってわけじゃないからどっちでもいいかな。




そう思って通り過ぎようとしたとき、一瞬横顔が見えた。




あの横顔、あたし知ってるよ。




だって、




「晴……?」




君だから。