君を好きになっちゃったんだ。

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「桜ー!そっちの暗幕足りてる?」




「大丈夫だよ。ちゃんと光遮れてる」




暑さがだんだんと増してきた6月の頭、学校は今週末に迫った学園祭の準備でワチャワチャしていた。




「これで明るさは完ぺきだねっ!!お化け屋敷だなんて楽しみだなぁ」




そう、あたしたちのクラスは出し物としてお化け屋敷をやる。




本当は他のクラスと被ったんだけど、たまたまクジが当たったらしい。




今は窓に暗幕をつけていたところ。




教室を見渡すとダンボールを駆使してみんなが小物を作ったりしていて、なんだかその光景が面白い。




「桜って女の幽霊役だよねぇ。いいなぁ楽しそう…」




「美鈴のこんにゃく投げる役の方が楽しそう」




二人でつけた暗幕の近くで並んで話す。




あたしはロングで黒髪だから女の幽霊役に匹敵らしく勝手に決められてしまった。




他にもロングで黒髪の子は数人いたんだけど、前髪が長いのがあたしともう一人しかいなくて断ることができなかったんだ。




なんでロングで黒髪で前髪長い人限定なのかは分からないけど。




それにしても、美鈴のこんにゃく役は投げるだけだし楽そうなんだよね。