君を好きになっちゃったんだ。

『…はぁ……』




ふいにため息が聞こえてきて。




『どうしたの…?』




『電話、つながんない』




切なそうなはーくんなんて、見ていられないよ。




『…人が多くて電波が悪いんだよ。だから平気だよ』




『なら、いいけど…』




どこか不安そうなはーくん。




ゴメンね。わたしが呼び出したばっかりに。








『…そろそろ帰るか』




『…うん』




お互い好きな人と仲がこじれているなかで、花火を楽しめるわけもなく。




たいていのひとが花火に見とれている中、わたしとはーくんは一定の距離を保ちながら家に帰った。