君を好きになっちゃったんだ。

ーーーバンッ




真っ暗な空の中で花が咲いて。




キラキラの粉が消えていく。




『花火……』




『…始まっちゃったか』




残念そうな声をだしたはーくんを見ると、やけに落ち込んでいた。




『どうしたの…?』




『いや…桜ちゃん置いてきちゃったから…』




“桜ちゃん”




それはたぶん、はーくんの大切で大切でしかたない、そんな存在になっていると思う。




『…桜ちゃんのところ行きなよ』




『この人混みじゃ見つけられないし…いいよ。電話してくる』




スマホを操作するはーくん。




ひとり、花火を見るわたし。




周りのひとには、どう映っているんだろうか…