君を好きになっちゃったんだ。

「晴…」




目に溜まった涙が頬をつたって流れ落ちる。




祭りの音を聞くとカップル、女子高生、親子の楽しそうな会話が聞こえてきて。




…あたしがこんなところにいたら場違いだよね。




家に、帰ろう。




もう花火が始まる時間だし、今のうちに帰ったほうが混まなくて楽だしね。




適当に理由をつけて立ち上がったとき、近くの大きな木の下にいるカップルが目に入った。




屋台の明かりに照らされて見えるのは、




…晴と結衣先輩。




連絡くらい、くれたっていいじゃん。




あたしがどんな気持ちか分かる?




お祭りのために浴衣も着付けてもらって、髪の毛もセットしてもらって。




もう嫌だ…